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(A-TA-01)高橋理子 2022春の万華鏡

展示については こちら


作家名:高橋理子

 作品ジャンル:絵画

 

群馬県太田市でギャラリー喫茶『アトリエみちのそら』を営みながら油絵と絵本を作っています。

 

子どもの頃の偏愛読書であった安房直子さんの物語世界が、自分の一部分を作っているように思えます。

instagram:@michinosora


安房直子展作品によせて  高橋理子

自分は文字を読んでいるのに、どうして、色が見えて匂いを感じるのか、子供ながらにいつも不思議に思ったものです。安房直子さんの文章には、色があり匂いがあり手触りと音も、ありました。物語を読みながら、確かに見た、と思った数々の美しい光景に支えられ、大人になってきたように思います。あの時見たものを、実際に目に見えるものにしてみたい、その一心で、この展覧会に参加しました。

「はなかげちゃん」

2022年  油彩画 115mmx175mm

¥20,000(税込)

はなかげちゃん、という言葉を初めて読んだ瞬間に、胸がどきんとしました。桜の薄い花びらの淡い色、その花のさらにかげという、なんと儚くて美しい名前でしょう。そう名乗る少女のかわいらしいこと。その時に見たかわいいはなかげちゃんに会いたくて会いたくて、描きました。


「小鳥とばら」

2022年 油彩画  115mmX175mm

¥15,000(税込)

 

小鳥とばら、その言葉の持つ魔力。いっそそれだけで十分なほど、なにか美しくて儚くてほんの小さく棘を含んだ物語のような言葉です。紅ばらのしげみと白い小鳥という、緑と赤と白の印象は、長い間、心のどこかに置かれ、パイ皿やバドミントンや花びらを見た瞬間に目の前に浮かぶ情景としてありました。描いてみればそれはもうすでに、馴染み深い古い絵にも見えるのでした。


「彼女の花束」

 2021年 油彩画 200mm×200mm

¥18,000


 

「花束になる日」

 2021年 油彩画 150mm×150mm

¥15,000(税込)

 


オリジナル絵本

 

「しっぽ」

「くち」

「あたま」

 

B6サイズ 128mm × 182mm

モノクローム32ページ

各600円