CD「歌をうたって春にいる」
1,000円
残り6点
Produced by げんきなこ
All Words&Music byきなこ
All Arrranged by 元気
All Computer Programming by 元気
Mastered by 上田隆志
Photo by 山野かおり
Designed by 鈴木輪
Photo of 'さくら降る' by小川修
Picture of '雨はともだち’&’島風’by 安本洋子
Picture of'愛し子’by 岩崎美智子
Portrait by 大上克己
Special Thanks to 鈴木けいこ、工藤純恵
げんきなこ HP http://genkinakogogo1.jimdo.com
instagram: https://www.instagram.com/genkinakogogo/
元気さんときなこさんによる音楽ユニット げんきなこ のCDです
げんきなこ の きなこさんとお言葉を交わすようになったのは、
きなこさんが 安房直子さんのファンだったことで、インスタグラムのトピックをお楽しみいただいたことからのご縁です。 現在広島を中心に活動されています。
のびのびしたきなこさんの美しい声 想いにあふれた詩
HPやinstagramでも十分感じられるのですが、
1枚のCDを手にしたときに、ますます勇気が伝わってくるように思います。
店頭で販売はスタートしていたのですが、ご紹介の仕方を迷っているうちに通販にアップするまでに
時間がたってしまいました。お待たせしましてごめんなさい。
元気さんがパーキンソン病を患ってからうみだされた音楽を 今ご紹介できるのは大変幸せです。
音楽にしかできないことをいっぱい分けてもらえます。
東京の片隅で、こういった形でお役に立てて、嬉しく思います。
以下楽曲についてライナーノーツよりご紹介いたします。
「ライナーノーツは聴きながら読むのが楽しいんだよ~」
という方は
ぜひ
以下の購入ボタンへそのままどうぞ
ライナーノーツより
1.さくら降る
元気さんは、40代半ばで『パーキンソン病』と診断されました。パーキンソン病は、今はまだ完治の方法が見つからない、徐々に体の自由がきかなくなる進行性の難病です。重たい現実をどんなふうに伝えたらよいのか、すぐには両親にも知らせることはできませんでしたが、いつまでも黙ってもおれず、ようやく電話で私の母に伝えたとき、母は一瞬絶句して「手も足もみんなあげたい」と言ってくれました。やり過ごすだけでいっぱいだった毎日を励ましてくれたのは、今振りかえれば、泣きたいような両親の優しさであり、不思議なことですが、この世の人でない祖父母の存在であったような気がしています。今でも桜の木の下に立って見上げると、
生きている人と逝った人、病気であること、健康なことなど、さまざまな境界があやふやに融けていくような不思議な感覚にとらわれます。大丈夫、みんなここにいるよ。いつかきっと会えるよ。だから生きてごらん。
そんな声なき声が、降りしきる花びらの中から聴こえてくるような気がします。『さくら降る』はそんな風に生まれた歌です。(きなこ)
2.雨はともだち
釣りキチの元気さんは、小さい頃、夏休みになると10時のサイレンをまって近くの川に走ったそうです。
そして橋の上から覗く流れにハヤやカマツカを見つけてワクワクし、午後からの魚獲りの計画を?を練っていたそうです。しあわせな気持ちにしてくれる思い出の登場人物が、魚だったり川だったりするのは、元気さんだけではないでしょう。私にも、おしろい花や海の漂流物やまつぼっくりなど、友だちのように親しい気持ちを感じる自然があります。そしてそんな『懐かしいともだち』が、ささくれた心をふっと柔らかくしてくれる、そんなことが誰にもあるような気がします。(きなこ)
3.愛し子
きなこがピアノで弾き語っているのを聴いて、大きな感動を覚えた。それは衝撃に近いものだった。人生の荒波に翻弄されつつも、子供に注ぐ深い深い慈愛。自分自身に対しても、よくこんなアレンジができたと、今聴きかえしても思う。とにかく夢中で作った。KRY山口放送24時間テレビ出演の際歌った歌でもある。また、同病患者の岩崎美智子さんの絵をPV用に拝借しコラボしてもらった。男女の立場違えど、難病を罹患しながら愛情深く二人子を育てあげられた美智子さんの絵にも、大きく心揺さぶられています。(元気)
4.Dear
「Dear」は、高校の同級生との再会によって生まれた歌だ。「母校」というキーワードで再び出会った同級生たちは、病気を罹患して閉ざしていた私の心を、少年時代のままのまじりっけのない心で迎え入れてくれた。それはまるで北風と太陽の物語のようで、同級生との再会の中で、いつしか私は重いコートを脱いでいた。今、同級生たちは、私を支えてくれるとても大きな存在となっている。昨年、母校が甲子園出場を決めた。私に対してと同じように純な気持ちで応援している母校野球の応援歌を作ってみないかいう同級生の声に応えて作ったのが「Dear」だった。同級生への感謝の気持ちをいっぱいに込めて、そのときの力の限りで制作した。
「Dear」の輪は、元気の母校にとどまらず、きなこの母校でも吹奏楽部とコラボ演奏が実現した。この歌を聴くたびに、私自身にも力がこみ上げてくる。これからも、大事にかつ力強く歌っていきます。(元気)
5.島風
「島風」はげんきなこの第一曲目で、元気さんが初めてパソコンで作った音楽です。2012年を迎える年末年始、その一週間ほどのお正月休みの間、元気さんはまさに不眠不休でパソコンに向かい、この「島風」を作りあげました。楽譜も読めない、楽器も弾けない人が、突然「カラオケを作りたい」と言い出して、でも私はそんなことできるはずないと、まったく期待していなかったので、完成した音楽を聴いたときは、ほんとうに驚きました。人間ってわからない、頭の中にどんな才能が眠っているかは、夫婦でもわからないものだと知りました。そして誰も知らなかった才能が、いろんなものを失っていく失意の中で芽吹いていたことにも、しみじみと胸打たれました。その時の驚きと感動が、今も私たち元気な子の原動力になっているような気がしています。
ふるさと山口県大島を歌った歌。そして元気さんが好きなおだやかな好漁場、瀬戸内の海と空を歌った歌。同郷の安本洋子さんに描いていただいた水彩画も大好きです。この歌が私たちの一曲目でよかった。そんな風にも思っている歌です。(きなこ)